2024/08/25
こんにちは!
世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です!
今回は犬の急性大腸炎について紹介します。
犬では、急性大腸炎はよく発生する病気です。症状が急速に進行することが特徴であり、ご家族としてはその早期発見と適切な対処が重要です。今回は、犬の急性大腸炎について詳しく説明し、症状、原因、治療、予防について解説します。
急性大腸炎とは
急性大腸炎は、名前のとおり犬の大腸が急激に炎症を起こす状態を指します。大腸は消化管の最終部分であり、水分や塩分の吸収、そして便の形成に重要な役割を果たしています。しかし、急性大腸炎ではこの大腸の機能が低下し、下痢、嘔吐、食欲不振などの症状が現れます。
症状
犬の急性大腸炎には以下のような症状が見られます。
– 下痢:水様性や泥状の下痢が頻繁に見られます。よく「粘膜」と勘違いされがちですが、大腸から分泌された粘液が混じることもあります。場合によっては血便が出ることもあります。
– 嘔吐:吐き気や嘔吐が続くことがあります。吐出物には胃液や食べ物の一部が含まれることがあります。
– 食欲不振:普段よりもごはんを食べなくなることがあります。
– 腹部の不快感:お腹を触ると痛がることがあります。
これらの症状が見られた場合は、速やかに病院で診察を受けましょう。
原因
急性大腸炎の原因はさまざまですが、以下のような要因が関与します。
– 食事の変化:急激な食事の変更や古くなったものなど質の低下が引き金になることがあります。
– 消化器官の疾患:消化器官の疾患や、細菌・ウイルス・寄生虫といった感染症が原因となることがあります。
– ストレス:ストレスや不安が引き金となり、炎症を引き起こすことがあります。
治療
急性大腸炎の一般的な治療法には以下のようなものがあります。
– 薬物療法:抗生物質や抗炎症薬、消化器官を安定させる薬などの処方。
– サポート療法:脱水改善ための点滴や栄養補給などのサポート療法が行われることもあります。
予防
急性大腸炎を予防するためには、以下のポイントに注意することが重要です。
– 食事の管理:栄養バランスの取れた食事を与え、急激な食事の変化を避けます。
– ストレス管理:愛犬のストレスを最小限に抑えることが重要です。日常生活の変化や新しい環境へ移る際には注意しましょう。
– 定期的な健康診断:定期的な健康診断を受けることで、早期に問題を発見し、適切な対処ができます。
急性大腸炎は緊急を要する疾患ですが、早期の発見と適切な治療で多くの場合改善が見られます。しかし、放置すると重篤な状態に進行する可能性もあるため、症状が見られた場合は早めの対処が必要です。愛犬の健康を守るためにも、定期的な健康診断やバランスの取れた食事、ストレスの管理など、予防にも力を入れていきましょう。
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