けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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けいこくの森動物病院

定期的なスケーリングの大切さ

こんにちは、獣医師の山本です?

自分のことですが、3〜4ヶ月周期で歯医者に通い、定期的に検診、歯垢・歯石除去をしています。 お恥ずかしい話ですが、30歳過ぎるまで、ほぼ歯医者に行っていませんでした?特に大きなトラブルもなかったので。

ですが、ワンちゃん・ネコちゃんの歯科について本格的に勉強を始めたのをきっかけに、まず自分の口腔環境と向き合い、正していかなければと思い直しました。 そこからは定期的にメンテナンスしてもらっています。

皆さん、BOPという言葉をご存知でしょうか。 BOPとは、プロービング(器具を用いて歯周溝、ポケットを探索すること)時に見られる出血のことで、それを%で表すことで、歯周病の進行度を見ることができるそうです。 初めてしっかりとした歯科健診で歯医者に行ったとき、自分のBOP率は53%でした? 例えば、BOP率が50%以下であれば、10〜20%が健康な状態と言うようです。 53%だなんて…それだけ歯肉に炎症があり、歯肉が弱っていることを示します。

この数字に愕然とし、歯磨きの精度UP、現在ではタフトブラシというものも併用し、先日歯医者に行ったところ… BOP率がなんと8%でした! 歯科衛生士さんもびっくりしていて、歯医者さんに褒められました? 歳をとっても歯は残していきたいので、これからもケア頑張ります!

そして、何が言いたいかというと、犬・猫も定期的にしっかりとしたクリーニングが必要だということです。 そしてしっかりとしたクリーニングを行うには麻酔は必須です。無麻酔でちゃんとしたクリーニングは絶対にできません。 残念ながらまだこのような認識が浸透しておらず、病院へいらした時にはすでに歯周病が重症で、抜歯をせざるを得ない子達がたくさんいらっしゃいます。 中には意識を高く持ち、年一回麻酔下でのスケーリングをしている子達もたくさんいます。

先日スケーリングをしたトイプードルのむぎちゃん!歯磨きがうまくできないので、年一でやりますと公言してくださっています?

こちらがスケーリングをやる前の口腔内の写真

犬歯や臼歯に歯石が多く付着し、歯肉炎も認められます。

こちらが処置後の写真

白い綺麗な歯に戻りました!これからもこの歯を維持していくのにサポートしていきます!定期的に行うことで、歯周病の進行を抑えることができ、歯を支えている顎の骨へのダメージも少なく済みます。

歯磨きをしていて血がつく、口臭がする、歯がぐらつくなど、歯周病のサインです!お早めにご相談を!