2022/08/23
こんにちは、今回はねこちゃんの歯科症例紹介です。
10歳のMIXのねこちゃん?
口を気にして涎が出る、食欲が減った、左鼻から左眼の間が腫れてきたとのことでご来院。
左上の犬歯の歯肉が赤く腫れて、膿も出ているため、歯周病が原因と予測されました。
抗生物質で一時的な症状緩和がみられましたが、歯肉の下の歯根の状態は確認できていないため、歯科処置をさせていただくこととなりました。
全身麻酔下での歯科レントゲン
左上の犬歯の一部(黄色)と、歯を支える歯槽骨(赤色)、他の歯(青色)が溶けていました。
歯科レントゲンにより、歯が溶けていく猫の破歯性吸収病巣と歯周病があることが判明したため、それぞれの歯を炎症の有無、歯根の吸収具合によって抜歯、歯冠切除の処置をしました。
このように、ねこちゃんは歯自体が溶けてしまうこともあるので、抗生物質の使用のみで様子を見てしまうことは要注意です!
わんちゃんもねこちゃんも、お口に痛みがあると食欲を無くしてしまうことが多いです。
異変を感じましたら、些細なことでもお早めにご相談ください。
獣医師 芳村