2022/07/26
こんにちは。
今回は治りにくい皮膚疾患をもつワンちゃんに対して当院で行っている外用シャンプー療法をご紹介します。
アトピー性皮膚炎による痒みや、体質によって膿皮症を再発しやすいワンちゃんには飲み薬以外に外用剤による治療を選択することがあります。
当院では
①抗炎症剤配合外用薬 ②抗菌剤配合シャンプー ③セラミド配合保湿剤
の3つを組み合わせる皮膚治療を行っています。
上の画像は10歳の柴犬さんです。腹部に赤い湿疹ができ、内股に黒い色素が付き固く肥厚しています。
外用治療を週に1回の頻度で6回実施した後の様子です。赤みが減少し、肥厚していた皮膚が柔らかくなりました。
治療の頻度はワンちゃんごとに調整しますが、画像の子はしつこい痒みから解放され現在月1回の治療で良好な皮膚状態を維持できています。
飲み薬が難しい、投薬しているけれども良くならない、などの皮膚症状がございましたらご相談ください。
獣医師 中森