けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

TEL:03-3704-1014

〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

眼が白っぽいな?と感じた方へ 白内障は加齢だけではなく遺伝的な要因も関係している場合があります!

  • HOME
  • ブログ
  • 病気について
  • 眼が白っぽいな?と感じた方へ 白内障は加齢だけではなく遺伝的な要因も関係している場合があります!

こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

今回は、シニアのわんちゃんに多くみられる白内障(はくないしょう)についてお話します。
白内障という言葉は耳にしたことがある方も多いと思いますが、実際にどんな病気なのか、どうして起こるのか、治療は可能なのか…など、ご存知でしょうか?

 

白内障とは?

白内障とは、目の中の水晶体(レンズ)が白く濁ってしまう病気です。
水晶体は本来、透明で光を通す役割を担っていますが、白内障になるとこの透明性が失われ、光がうまく通らなくなります。

その結果、視力が低下し、進行すると失明に至ることもあります。

白内障の原因

わんちゃんの白内障の原因は大きく分けて以下の4つです。

1. 加齢(老齢性白内障)

最も一般的なのがこのタイプです。
ひとと同じく、わんちゃんも年を重ねると徐々に水晶体が変性し、濁りが生じてきます。
7歳以上の中〜高齢犬でよく見られます。

2. 遺伝(先天性・若年性白内障)

特定の犬種に多く見られ、比較的若い年齢でも発症します。
以下の犬種では遺伝的に白内障のリスクが高いことが知られています。

  • トイ・プードル

  • ミニチュア・シュナウザー

  • アメリカン・コッカースパニエル

  • ボストン・テリア

  • フレンチ・ブルドッグ など

3. 外傷性白内障

目をぶつけたり、ひっかいたりして水晶体が損傷した結果、白内障が発症することがあります。

4. 糖尿病性白内障

わんちゃんは糖尿病になると、急速に白内障が進行することがあります。
糖尿病と診断された子は、定期的な眼科検診がとても大切です。

白内障の主な症状

白内障が進行すると、以下のような症状が見られます。

  • 目の中央(瞳孔部分)が白く濁る

  • 見えにくいため物にぶつかる

  • 散歩中に不安そうな様子を見せる

  • 暗いところを嫌がる

  • 飼い主の顔を見づらそうにする

初期段階では症状に気づきにくいこともあります。
定期的にわんちゃんの目の色や動き、行動に注目してあげましょう。

白内障の治療法

1. 点眼薬

残念ながら、白内障を完治させる点眼薬は存在しません。
ただし、進行を遅らせる目的で抗酸化作用のある点眼薬を使うことがあります。

2. 外科手術(白内障手術)

現在、白内障を治療する唯一の方法は手術です。
人間と同じく、水晶体を超音波で砕いて取り除き、代わりに人工レンズ(眼内レンズ)を挿入します。

成功率は高く、多くの犬で視力回復が期待できますが、全身麻酔が必要であり、術後のケアも重要です。

  • 目が赤くなっている

  • 涙や目やにが増えた

  • 元気がない・食欲がない

  • 目を閉じたままにしている

術後このような症状が現れた際には動物病院への受診をおすすめします。

3. 視力を補う生活環境づくり

手術ができない場合でも、以下のように生活環境を工夫することでワンちゃんのストレスを減らすことができます。

  • 家具の配置を変えない

  • 階段や角にクッションをつける

  • 明るい場所を好む場合は、照明を調整する

  • 声かけを多くして安心させる

早期発見・早期対処が大切!

白内障は進行性の病気です。
早い段階で見つけてあげることが、視力を守るカギとなります。

「最近、目が白っぽく見えるな」「歩き方がぎこちないかも」など、気になることがあれば、ぜひお早めにご相談ください。

 

まとめ

✅ 白内障は水晶体が白く濁る目の病気
✅ 主な原因は加齢・遺伝・糖尿病・外傷
✅ 点眼薬では進行抑制のみ、治療は手術が基本
✅ 手術が難しい場合でも、環境の工夫で生活の質を保てる

わんちゃんの健康を守るためには、日々の観察と定期的な健康診断が何より大切です。

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。


。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。

けいこくの森動物病院 世田谷犬猫歯科

〒158-0082

東京都世田谷区等々力1-34-18

シュロス等々力1F

TEL:03-3704-1014

。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。