2025/03/30
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。
今回は、犬(特に小型犬)に多い膝蓋骨脱臼について紹介します。
犬の膝蓋骨脱臼とは?
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは、犬の膝のお皿(膝蓋骨、英語だとパテラ)が正常な位置から外れてしまう状態を指します。特に小型犬に多く見られ、歩き方に異常が出ることが特徴です。進行すると関節炎や靭帯断裂を引き起こすこともあるため、早期の発見と適切な対応が重要です。
膝蓋骨脱臼の原因
膝蓋骨脱臼は、先天的なものと後天的なものに分かれます。
先天的な原因
多くのケースは先天的(生まれつき)のもので、膝の骨や筋肉の発達異常が原因となります。以下のような犬種は特にリスクが高いとされています。
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トイ・プードル
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チワワ
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ポメラニアン
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ヨークシャー・テリア
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パピヨン
これらの犬種は体が小さく、骨格が華奢なため、膝蓋骨が外れやすい傾向にあります。
後天的な原因
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外傷(けが):ジャンプの着地失敗や事故による衝撃で膝蓋骨が脱臼することがあります。
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肥満:体重が増えると膝関節に負担がかかり、脱臼しやすくなります。
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筋力の低下:運動不足によって膝周りの筋力が低下し、膝蓋骨が安定しなくなることがあります。
膝蓋骨脱臼の症状
症状は軽度から重度までさまざまですが、主に以下のようなものが見られます。
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スキップするような歩き方:数歩歩いた後、片足を上げる動作を繰り返す。
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足を引きずる:膝蓋骨が外れたままだと、足を浮かせたまま歩くことがあります。
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痛がる様子を見せる:触ると嫌がる、鳴くなどの反応がある。
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歩行困難:重症化すると、膝の変形が進み、正常に歩けなくなることも。
膝蓋骨脱臼の重症度分類
膝蓋骨脱臼は以下の4段階に分類されます。
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グレード1:手で押すと脱臼するが、自然に元の位置に戻る。
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グレード2:軽い動作で脱臼するが、自力で戻ることもある。
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グレード3:常に脱臼しており、手で押せば元に戻るが、すぐ外れる。
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グレード4:常に脱臼していて、手で押しても戻らない。
グレードが上がるほど症状が重く、手術が必要になる可能性が高まります。
診断方法
膝蓋骨脱臼は、動物病院での診察によって診断されます。
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触診:獣医師が膝の状態を手で確認します。
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レントゲン検査:骨の状態や関節の変形の程度を詳しく調べます。
治療方法
治療方法は、症状の程度に応じて異なります。
軽度の場合
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生活環境の見直し:滑りやすい床を改善し、カーペットを敷く。
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体重管理:肥満を防ぐことで関節への負担を軽減。
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運動療法:適度な散歩やリハビリで筋力を維持。
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サプリメント:サプリメントで関節の強化や抗炎症作用を期待する。
重度の場合
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手術:膝蓋骨を元の位置に固定し、再発を防ぐための手術が必要になることがあります。
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リハビリ:手術後は適切なリハビリを行い、再発防止と筋力回復を図ります。
予防策
先天的なものは予防ができませんが、後天的な膝蓋骨脱臼を予防するために、以下の対策を心がけましょう。
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適度な運動:無理のない運動で筋力をつける。
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床の改善:フローリングには滑り止めマットを敷く。
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高いところからのジャンプを避ける:ソファやベッドへの昇降にはステップを設置。
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定期的な健康診断:早期発見のために定期的に動物病院でチェックを受ける。
まとめ
膝蓋骨脱臼は特に小型犬に多く、早期発見・早期治療が重要です。軽度であれば生活習慣の改善で対応できますが、重症化すると手術が必要になります。愛犬がスキップするような歩き方をしている、足をかばっているといった異変を感じたら、早めに動物病院で診察を受けましょう。
愛犬の健康を守るために、日々の生活環境を見直し、予防対策を実践することが大切です。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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