2025/01/19
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です。
今日ご紹介するのは「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」についてです。
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは
眼の周りの筋肉が不随意に収縮して、まぶたがピクピク動いたり閉じ続けたりする状態です。
主な原因
1.眼の異常
…結膜炎…
結膜(眼の表面を覆う膜)が炎症を起こすことで痙攣することがあります。
原因は細菌感染・ウイルス感染・アレルギーなどがあります。
…角膜炎…
角膜(黒眼の部分)が炎症を起こすことで痙攣することがあります。
原因は異物・傷・感染などがあります。
…角膜潰瘍…
角膜に深い傷ができる状態で、強い痛みを伴います。
進行すると失明の危険性があります。
…眼の異物…
ゴミや砂、まつげが眼に入ると痙攣することがあります。
…ドライアイ…
涙の量が減ることで角膜が乾き、刺激が加わると痙攣することがあります。
2.神経の問題
…三叉神経(さんさしんけい)の異常…
三叉神経が刺激されると、眼の痛みや痙攣が起こることがあります。
…顔面神経の異常…
まぶたの動きを制御する神経が影響を受けると、痙攣することがあります。
3.全身的な病気
…感染症…
ウイルスや細菌による全身感染が影響することがあります。
…代謝性疾患…
糖尿病や腎臓病が背景にある場合もあります。
4.外的刺激
強い光、煙、化学薬品などが眼に入ることで痙攣することがあります。
症状
・まぶたがピクピクと動く
・眼をしっかり開けられない
・涙が増える
・眼が赤く腫れる
・眼を擦る
・眼を閉じている
診断方法
1.視診と問診
症状がいつから始まったのかなどを確認します。
2.フルオレセイン染色検査
特殊な薬を使い、角膜に傷がないか確認します。
3.涙液量検査
シルマー検査で涙の量を測り、ドライアイを診断します。
4.異物確認
眼を細かく調べて、異物がないか確認します。
5.神経学的検査
神経に異常がある場合を確認するための検査も行うことがあります。
治療方法
治療は原因に応じて行われます。
1.感染や炎症の治療
…抗生物質の点眼薬…
細菌感染が疑われる場合に処方します。
…抗ウイルス薬や抗炎症薬…
ウイルス感染や炎症を抑えるために処方します。
…消炎作用のあるステロイド点眼薬…
角膜潰瘍には禁忌とされています。
2.眼の保護と潤いの補助
…人工涙液や保湿ジェル…
ドライアイや眼の乾燥を防ぐために使用します。
3.痛みの管理
…鎮痛薬…
角膜潰瘍など痛みを伴う状態には、痛みを和らげる薬を処方します。
4.異物の除去
眼に入ったゴミや砂を取り除きます。
5.外科的治療(必要に応じて)
重度の角膜潰瘍や異物による損傷がある場合、手術が必要になることもあります。
注意点
1.早めに診察を受ける
様子を見ている間に眼の状態が悪化し、視力に影響を与える可能性があるので、早めに受診してください。
2.眼をこするのを防ぐ
エリザベスカラーを使用して、さらに悪化しないように防ぎましょう。
3.清潔な環境を保つ
ゴミやほこりが眼に入らないように注意してください。
まとめ
眼瞼痙攣は、眼の異常や痛みのサインとして現れることが多いです。
原因を突き止めて適切な治療を行うことで、改善することができます。
不快そうにしている場合は、早めに受診してください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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