けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

咳がでたり、軽い運動で疲れやすかったり…もしかしてうっ血性心不全かも?

こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

今回はわんちゃんやねこちゃんで呼吸困難、散歩など運動を嫌がったり等の症状がみられるうっ血性心不全についてご紹介します!

うっ血性心不全とは

心臓が効率的に血液を送り出すことができなくなり、体内に血液が滞る状態を指します。これにより、体内の各部位に必要な酸素や栄養が供給されず、逆に血液が「うっ血」してしまいます。

 

症状

1.呼吸困難

  • 息切れ呼吸の速さが増す
  • 喘鳴不規則な呼吸
  • 休息時でも呼吸が苦しそうに見えることがあります。

2.

  • 特に夜間寝ているときに咳をすることがあります。
  • 咳を頻繁に見かけるようなら、心不全の可能性があります。

3. 食欲不振と体重減少

  • 食べる量が減り、体重が減少することがあります。

4. 元気がなくなる

  • 疲れやすくなったり、活動量が減少したりします。

5. 浮腫(むくみ)

  • 腹部にむくみが現れることがあります。犬ではお腹が膨れてみえることがあります。

6. 急激な体温変化

  • 手足や耳が冷たくなることがあります。

7. 不整脈や心拍数の変動

  • 心拍数が増えたり不規則になったりすることがあります。

8. 肺水腫

  • 進行した場合、肺に水分が溜まることで、呼吸がさらに困難になり、激しい咳白色の泡状の痰を伴うことがあります。

 

原因

以下のような心臓疾患が進行することによって引き起こされます

  • 弁膜症(犬や猫に多い):心臓の弁に異常があり、血液が効率よく流れない病気。その中でも代表的なもので僧帽弁閉鎖不全症があり、心臓の部屋である左心房と左心室をつなぐ弁(僧帽弁)が正常に閉じないため、血液が逆流して心臓に負担をかけます。これは犬に多く見られます。
  • 心筋症(猫に多い):心筋が肥厚または弱くなり、心臓のポンプ機能が低下します。
  • 先天性の心臓疾患心筋炎高血圧なども原因となることがあります。

 

〇病態

  • 左心不全:左心室の機能が低下すると、血液が肺にうっ血して肺水腫を引き起こします。これにより、呼吸困難が生じます。
  • 右心不全:右心室がうまく血液を送り出せなくなると、血液が全身にうっ血し、浮腫腹水が生じることがあります。
  • 全体的な心機能の低下:最終的に心臓が全体的に機能不全を起こし、体の各部位に血液が行き渡らなくなります。

 

診断

1.身体検査

  • 聴診:胸部を聴診し、心音呼吸音を確認します。心不全の兆候として、異常な心音雑音などを聞き取ることがあります。

2. 胸部X線(レントゲン)

  • 肺水腫の確認:胸部X線は、肺に水分が溜まっているかどうかを確認するために使用されます。肺水腫があると、肺が白く見えることがあります。
  • 心拡大心臓が拡大しているかどうかも評価します。心拡大がある場合、心不全が疑われます。

3. 心エコー(超音波検査)

  • 心臓の構造と機能を評価:心エコー検査は、心臓の壁の厚さ動き弁の機能(弁膜症の有無)、血液の流れを可視化します。これにより、心不全の原因となる疾患(弁膜症、心筋症など)を特定することができます。
  • 血液の逆流(逆流血流)の有無など、弁閉鎖不全の詳細も評価できます。
  • 血流の測定:血液が心臓内でどのように流れているかを評価するために、ドップラー機能付きの超音波を使用して、血流の速度逆流の程度を測定します。

4. 血液検査

  • 腎機能の評価:心不全が進行すると、腎臓にも負担がかかり、腎機能が低下することがあります。血液検査により、腎臓の状態(BUN、クレアチニン)を確認します。

5. 心電図(ECG)

  • 不整脈の評価:心電図は、心臓のリズム不整脈の有無を確認するために使用されます。特に、心室性不整脈や房室ブロックなどの異常が見られることがあります。
  • 心筋の負担のサインを検出することができます。

6. 血圧測定

  • 高血圧の評価高血圧も心不全を悪化させる原因となるため、血圧を測定して異常がないか確認します。

7. 前胸部超音波やCT(場合による)

  • CTスキャン超音波で、胸部や心臓の詳細な画像を取得することがあります。特に、肺や周囲の臓器に関連する問題が疑われる場合に使用されます。

 

治療方法

うっ血性心不全の治療は完治が難しいため、症状の管理と病気の進行を遅らせることを目指します。

  • 薬物療法

利尿剤を使用して余分な液体を排出し、血管拡張剤で血流を改善します。

強心薬抗不整脈薬も使用されることがあります。

  • 食事療法

塩分を控えた食事を摂ることで、体内の液体貯留を抑えます

また、心臓の健康をサポートする栄養バランスの取れた食事も重要です。

  • 定期的な健康チェック

定期的に健康診断などを行うことで、治療の効果や病気の進行を確認します。

 

まとめ

わんちゃんねこちゃんのうっ血性心不全は早期の診断が重要で、適切な治療を行うことで、症状の管理や生活の質の改善が期待できます。

また、定期的に健康診断のキャンペーンなども行っておりますのでお気軽にご相談ください!

 

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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