2024/12/20
こんにちは! 世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
季節の変わり目は、私たちと同じくわんちゃんやねこちゃんも免疫力が低下し、体調を崩しやすい時期となります。
今回はそんな季節の変わり目に多く発症する犬猫の腸炎についてご紹介いたします。
腸炎とは?
腸炎とは、腸に炎症が起きる病気のことで、犬や猫でも比較的よく見られる疾患です。腸の健康は消化や栄養吸収だけでなく、全身の健康に大きく関わるため、腸炎を適切に理解し、早期対応することが重要です。本記事では、犬猫の腸炎の原因、症状、治療法、そして予防について説明いたします。
原因
犬猫の腸炎は、さまざまな原因で引き起こされます。主な原因は以下の通りです。
◎感染症
ウイルス、細菌、寄生虫などの感染が原因で腸炎が発生することがあります。
• ウイルス:犬パルボウイルスや猫汎白血球減少症ウイルスが代表的で、重症化することもあります。
• 細菌:サルモネラ菌やカンピロバクターなどが腸の炎症を引き起こします。
• 寄生虫:回虫やコクシジウムなどが腸に侵入し、炎症を誘発します。
◎食事関連
• 食事の急な変更:食べ慣れていないフードを急に与えると、腸内環境が乱れることがあります。
• 誤食:腐った食べ物、有害物質、異物などを食べて腸炎を起こすこともあります。
• アレルギー:特定の食品にアレルギー反応を示し、腸に炎症が起こる場合があります。
◎ストレス
引っ越しや飼い主の留守が続くなど、環境の変化や心理的なストレスも腸炎の引き金になることがあります。
症状
腸炎にかかると、次のような症状が現れることがあります。
◎下痢
• 軽度から重度までさまざまで、血便や粘液便を伴うこともあります。
◎嘔吐
• 食べたものを吐いたり、胃液だけを吐くことがあります。
◎ 元気消失
• 活動量が減り、ぐったりしていることが目立ちます。
◎食欲不振
• 食事を食べなくなったり、好物にも興味を示さなくなることがあります。
◎体重減少
• 慢性的な腸炎の場合、体重が徐々に減ることがあります。
症状の重さや組み合わせは原因によって異なるため、早期に動物病院で診断を受けることが大切です。
診断と治療
◎診断方法
• 問診:食事内容、環境の変化、症状の持続期間などを確認します。
• 糞便検査:寄生虫や細菌感染を調べます。
• 血液検査:炎症の有無や脱水状態を確認します。
• 画像検査:レントゲンや超音波で腸の状態を調べます。
◎治療方法
腸炎の治療は原因に応じて異なりますが、以下のような方法が取られます。
• 食事療法:消化に優しい療法食や絶食期間を設けることがあります。
• 薬物療法:抗生物質、駆虫薬、整腸剤、抗炎症薬などを使用します。
• 点滴療法:脱水が進んでいる場合は輸液治療を行います。
症状が軽度の場合は家庭でのケアで改善することもありますが、重度の場合は入院治療が必要になることもあります。
予防
腸炎を防ぐために、日常生活で気を付けるポイントをいくつかご紹介します。
◎バランスの良い食事を与える
• 質の良いフードを与え、急な変更を避けましょう。
◎定期的な健康チェック
• 寄生虫の駆除やワクチン接種を行い、感染症のリスクを減らします。
◎環境を清潔に保つ
• 食器やトイレを清潔に保ち、感染リスクを最小限にしましょう。
◎ストレスを軽減する
• 安心できる生活環境を整え、ストレスの原因を取り除きます。
◎異物誤食を防ぐ
• 危険なものは犬猫の手の届かない場所に保管し、誤食を防ぎます。
まとめ
犬猫の腸炎は、原因が多岐にわたり、症状もさまざまです。しかし、早期に適切な治療を行えば多くの場合で回復が見込めます。愛犬や愛猫の健康を守るためには、日頃から注意深く観察し、異常があれば早めに動物病院に相談することが大切です。
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