けいこくの森動物病院
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けいこくの森動物病院

猫ちゃんの乳腺にしこりを発見した!もしかして乳腺腫瘍かも

皆さんこんにちは!

世田谷区のけいこくの森動物病院です。

今日ご紹介するのは猫ちゃんの乳腺腫瘍についてです。

猫ちゃんの乳腺にしこりがあるのが触れたら、乳腺腫瘍の可能性があります。特に高齢の猫ちゃんや、避妊手術を受けていない雌の猫ちゃんに多くみられるため、飼い主さんには知っておいていただきたい重要な病気です。

 

猫の乳腺腫瘍とは?

猫の乳腺腫瘍は、猫の乳腺(おっぱいの部分)にできる腫瘍のことを指します。乳腺は、哺乳類が赤ちゃんに母乳を与えるための器官ですが、この乳腺にできる腫瘍は、猫ちゃんにとって健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。

乳腺腫瘍の種類

乳腺腫瘍には大きく「良性」と「悪性」の2種類があります。良性の腫瘍は体内に広がりにくく、手術で取り除くことで治ることが多いです。一方で、悪性の腫瘍(がん)は転移しやすく、肺やリンパ節に広がるリスクが高いため、早期発見と治療が重要になります。猫ちゃんの乳腺腫瘍は、約90%が悪性とされており、犬と比べて非常に悪性の確率が高いため注意が必要です。

 

 

乳腺腫瘍ができる原因

猫の乳腺腫瘍の原因は明確にはわかっていませんが、ホルモンが関係していると考えられています。特に、避妊手術をしていない雌の猫ちゃんは乳腺腫瘍のリスクが高いとされています。避妊手術を若いうちに行うことでホルモンの影響を抑え、乳腺腫瘍のリスクを大幅に減らすことができます。例えば、6カ月齢までに避妊手術を行うと乳腺腫瘍の発症率がかなり低くなることがわかっています。

 

 

乳腺腫瘍の症状

乳腺腫瘍の初期には、しこりが小さく、猫自身も痛みを感じないことが多いため、飼い主さんが気づきにくいことが多いです。しかし、腫瘍が大きくなると、以下のような症状が現れることがあります

①乳腺の部分にしこりが触れる

②しこりの周囲が赤く腫れる

③しこりから分泌物が出る

④触れると猫が痛がる

⑤体重が減る、元気がない

こうした症状が見られた場合は、早めに動物病院に相談しましょう。特にしこりが硬くて動かない場合や、複数のしこりがある場合は注意が必要です。

 

 

診断方法

乳腺腫瘍が疑われる場合、動物病院では視診や触診のほか、超音波検査やX線検査などでしこりの状態を確認します。また、腫瘍が良性か悪性かを判断するために、細胞診や生検といった方法でしこりの細胞を採取し、顕微鏡で調べることもあります。悪性の場合は転移の有無を調べるため、胸部X線検査などを行うことが一般的です。

 

 

治療方法

乳腺腫瘍の治療方法は主に手術になります。良性の場合は腫瘍のみを取り除くことが可能ですが、悪性の場合は転移のリスクがあるため、腫瘍だけでなく周辺組織やリンパ節も一緒に切除することが推奨されます。手術後は、再発や転移の有無を確認するための定期的な検診が必要です。

また、悪性の腫瘍の場合、手術後に抗がん剤治療が行われることがあります。抗がん剤治療は腫瘍の進行を抑えたり、転移を防ぐためのもので、猫の体調や腫瘍の状態に応じて使用を検討します。

 

 

予防方法

猫の乳腺腫瘍を予防するためには、早めの避妊手術が有効です。避妊手術を行うことで、乳腺腫瘍の発生率が大幅に低くなることがわかっています。また、定期的な健康診断や自宅での体のチェックも予防につながります。飼い主さんが猫の体を撫でるときにしこりがないか確認することで、早期発見につながります。

 

 

まとめ

猫の乳腺腫瘍は非常に悪性の確率が高く、放置すると命に関わる病気です。しかし、早期発見・早期治療を行うことで、予後の改善が期待できます。特に、避妊手術は乳腺腫瘍の予防に効果的ですので、手術を検討されている場合はかかりつけの動物病院にご相談ください。

 

 

 

 

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