けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

下痢や嘔吐、食欲不振が続いてる…もしかして慢性膵炎かも?

こんにちは!

世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳

わんちゃんやねこちゃんで長期的に食欲不振、下痢・嘔吐、脱水症状が続くことなどが一般的に見られる慢性膵炎についてご紹介します。

 

慢性膵炎とは

膵臓の長期的な炎症状態を指し、犬と猫のどちらにおいても見られる病気です。膵臓は消化酵素の分泌血糖値を調整するホルモンの生成という重要な役割を果たしており、その機能が損なわれると様々な健康問題が生じます。

 

症状

慢性膵炎の症状は多岐にわたり、軽度から重度まで様々です。症状は一時的に悪化することもあります。

 一般的な症状

食欲不振

体重減少

下痢・嘔吐

腹痛

脱水症状

行動の変化

元気がなくなる

活動量の低下

鳴き声や気性の変化

重度の症状

ショック

黄疸(皮膚や目の白い部分などの可視粘膜が黄色くなる)

糖尿病の発症

など…

 

原因

原因は多岐にわたりますが、以下のような要因が考えられます。

 食事

高脂肪の食事が膵炎を引き起こすことがあります。特に犬では、脂肪分の多い食事が膵臓に負担をかけることが知られています。

遺伝的要因

一部の犬種(ミニチュア・シュナウザー、シェットランド・シープドッグなど)は膵炎のリスクが高いとされています。猫の場合も、特定の遺伝的要因が関与する可能性があります。

 感染症

ウイルスや細菌による感染が膵炎を引き起こすことがあります。

その他の要因

自己免疫疾患や他の慢性的な健康問題(糖尿病など)が膵炎を引き起こすことがあります。

 

治療

慢性膵炎の治療は、症状の緩和と膵臓の負担を軽減することを目的としています。

食事療法

低脂肪の食事を与えることで、膵臓の負担を軽減します。消化の良い特別食が推奨されることが多いです。

薬物療法

鎮痛薬:痛みを和らげるための薬。

制吐薬:吐き気を抑えるための薬。

抗生物質:感染症の予防または治療のための薬。

補液療法

脱水を防ぐために点滴皮下注射で水分を補給します。

酵素補充療法

膵臓の機能が低下している場合、外部から消化酵素を補充することがあります。

 

管理・予防

慢性膵炎は完治が難しい病気ですが、適切な管理を行うことで生活の質を大幅に改善することができます。

定期的な診察

定期的に診察を行うことで、病状の進行をチェックします。

適切な食事管理

獣医師の指示のもと、適切な食事を提供します。特に高脂肪の食事を避けることが重要です。

 ストレスの軽減

ストレスが膵炎を悪化させることがあるため、生活環境を整えることが重要です。

適切な運動

適度な運動を通じて、健康を維持し、肥満を防ぎます

 

まとめ

慢性膵炎はわんちゃんやねこちゃんとって深刻な健康問題ですが、早期発見と適切な治療・管理を行うことで、生活の質を向上させることが可能です。おうちの子がこれらの症状を示した場合は、速やかに相談し、適切な対応をとることが重要です。

 

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