けいこくの森動物病院
TEL 03-3704-1014

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〒158-0082 東京都世田谷区等々力1-34-18

けいこくの森動物病院

嘔吐や食欲不振が治らない…胃潰瘍になっているかも⁈

みなさんこんにちは!

世田谷区にあります、けいこくの森動物病院です。

最近寒くなり、体調を崩しているわんちゃん、ねこちゃんも多いのではないでしょうか?

今回ご紹介するのは胃潰瘍についてです。嘔吐や食欲不振がなかなか治らない場合には、胃潰瘍になっている可能性もあります。この記事では、わんちゃんやねこちゃんの胃潰瘍について、原因、症状、診断方法、治療法、そして予防のポイントをわかりやすく解説します。

 

胃潰瘍とは?

胃潰瘍は、胃の内壁が傷つき、炎症や出血が生じる状態です。犬や猫でも、人間と同様に胃潰瘍が発生することがあり、放置すると重篤な健康問題を引き起こします。

胃潰瘍の原因

胃潰瘍の原因は多岐にわたりますが、主に以下の要因が関与しています。

1. 薬剤の影響

消炎鎮痛薬(NSAIDs)やステロイド薬などを服用すると、胃壁が刺激されることにより胃潰瘍を起こしやすくなります。これらの薬剤は胃の粘膜を保護する成分を減少させるため、長期間の使用大量投与が胃壁にダメージを与えることがあります。

2. ストレス

過度なストレスも胃潰瘍の原因となります。特に、引っ越しや飼い主さんの不在、新しいペットを迎えたなど、生活環境の変化が犬や猫にとって大きなストレスとなり、胃に負担がかかることがあります。

3. 食事の影響

高脂肪や香辛料の多い食事、あるいは急な食事内容の変更も胃潰瘍のリスクを高めます。犬や猫は、消化器が敏感なため、食事内容に変化があると胃の粘膜が炎症を起こしやすくなります。

4. 感染症

ピロリ菌のような特定の細菌が胃潰瘍を引き起こすこともありますが、犬や猫では細菌感染が原因となるケースはまれです。しかし、他の感染症や寄生虫による胃の炎症がきっかけで、二次的に胃潰瘍が発生することがあります。

5. 既存の病気

犬や猫の慢性腎不全肝疾患、または腫瘍があると、胃の粘膜が弱まり、胃潰瘍が発症しやすくなります。これらの基礎疾患がある場合は、より注意が必要です。

 

胃潰瘍の症状

犬や猫が胃潰瘍を発症すると、さまざまな症状が現れることがあります。

嘔吐:胃潰瘍の代表的な症状です。嘔吐物に血が混じることもあります。

食欲不振:食べたがらない、または食べてもすぐに吐くことが多くなります。

腹痛:お腹を触られるのを嫌がる、丸くなって横になっている、鳴き声を上げるなど、痛みのサインを示すことがあります。

元気喪失:胃潰瘍の痛みや不快感から、いつもより元気がなくなる、動きが鈍くなることがあります。

貧血:潰瘍からの出血が続くと、貧血の症状(粘膜が白っぽくなる、ぐったりする)を示すこともあります。

これらの症状が現れた場合は、できるだけ早く動物病院に相談することが大切です。胃潰瘍は進行すると深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見・治療が重要です。

 

胃潰瘍の診断方法

動物病院では、以下のような方法で胃潰瘍の診断を行います。

1. 血液検査

血液検査で貧血や炎症の有無を確認します。また、腎臓や肝臓の機能に異常がないかも調べ、基礎疾患が無いかも確認します。

2. エコー(超音波)検査

エコー検査により、胃壁の異常や炎症、腫瘍の有無を確認します。

3. 内視鏡検査

内視鏡を使用して胃の内部を直接観察することができます。内視鏡は胃潰瘍の場所や大きさ、状態を正確に確認するための方法で、必要に応じて組織のサンプルを採取して検査することも可能です。基本的には全身麻酔をかけて検査を行います。

胃潰瘍の治療法

胃潰瘍の治療は、原因を取り除きながら、胃の粘膜を保護し、潰瘍の治癒を促進することが目的です。

1. 薬物療法

胃酸を抑えるための制酸剤や、胃粘膜を保護する薬を使用します。また、炎症を抑える薬や、痛みを和らげるための薬も併用することが多いです。感染症が原因の場合は、抗生物質が処方されることもあります。

2. 食事療法

消化に優しい特別食(療法食)を与え、胃の負担を軽減します。脂肪分が少なく、胃に優しい成分で構成された食事が適しています。急な食事の変更は避け、徐々に新しい食事に移行することが大切です。

3. ストレス管理

生活環境を整え、ストレスを軽減することも重要です。飼い主の注意深い観察が、ペットのストレスを軽減し、胃潰瘍の治癒をサポートします。

4. 基礎疾患の治療

慢性腎不全や肝疾患など、基礎疾患が原因で胃潰瘍が発生している場合は、まず基礎疾患の治療を行います。

 

胃潰瘍の予防方法

胃潰瘍は再発しやすいため、日頃から予防を心がけることが大切です。

1. 食事管理

高品質で栄養バランスのとれた食事を与え、過度な脂肪や香辛料の多い食べ物を避けましょう。急な食事内容の変更も避け、体質に合った食事をあげることが大切です。

2. 薬の管理

消炎鎮痛薬やステロイド薬などの服用が必要な場合は、獣医師と相談し、適切な量や頻度で使用しましょう。また、長期間の投薬が必要な場合は、胃潰瘍のリスクを考慮し、定期的な検診を受けましょう。

3. ストレスを避ける

環境の変化に対するストレスを軽減する工夫をしましょう。引っ越しや家族構成の変化がある場合は、わんちゃんねこちゃんが慣れるまでの時間を設け、安心できる環境を整えてあげましょう。

4. 定期的な健康チェック

定期的に動物病院で健康チェックを受けることも予防につながります。早期発見と適切な対応で、重症化を防ぐことができます。

 

まとめ

犬や猫の胃潰瘍は、薬剤やストレス、食事、基礎疾患など、さまざまな要因が関係しています。症状が見られた場合は早めに獣医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが大切です。また、定期検診を行い、わんちゃんねこちゃんの健康状態をこまめにチェックしてあげましょう。

 

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