2024/08/24
皆さんこんにちは！
世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です！
今回は、ミニチュアダックスフンドの歯の破折についてご紹介します。
ミニチュアダックスフンドは胴長短足のかわいらしい体系と明るい性格で国内では人気の犬種ですが、歯の破折（はせつ）という問題に悩まされることがあります。ここでは、ミニチュアダックスフンドの歯の破折について、どのように発生するのか、どのような症状が見られるのか、そして治療や予防方法について分かりやすく説明します。
歯の破折とは？
歯の破折とは、歯が折れてしまう状態を指します。犬の場合、硬いものを噛むことが原因で歯が折れることが多いです。特にミニチュアダックスフンドは好奇心旺盛な性格をしており、硬すぎるおもちゃや骨を噛んでしまうことがあり、その結果、歯が折れるリスクが高まります。
主な原因
- 硬いものを噛む: 骨、固いおもちゃ、石、ケージなど、ミニチュアダックスフンドが硬いものを噛んだ際に歯が折れることがあります。
- 外傷: 激しい遊びや事故により、歯に直接衝撃が加わって折れることがあります。
歯の破折の症状
ミニチュアダックスフンドが歯を折ってしまった場合、以下のような症状が見られることがあります。
- 口を気にする行動: 口を頻繁に舐めたり、前足で口元を触る動作が増える。
- 食欲の低下: 噛むと痛みがあるため、固いものを避けるようになり、食欲が落ちてくる。
- 口臭: 折れた歯が原因で細菌が繁殖し、口臭がひどくなることがあります。
- 出血: 歯肉や歯の根元から出血が見られることがあります。
治療方法
歯の破折が疑われる場合、速やかに動物病院で診察を受けることが重要です。治療方法は、破折の程度や歯の状態によって異なります。
- 歯冠修復: 歯の中の血管や神経(歯髄)の露出(露髄)がみられない場合は、欠けてしまった部分に修復材をつけて保護することがあります。
- 歯内療法（抜髄・根管治療）: 露髄がみられる場合には、折れた部分から歯髄に感染を起こしてしまうため、血管・神経をすべて取り除いて詰め物を入れます。そのうえで欠けたところに被せものをつけます。複数回の麻酔が必要です。
- 抜歯: 歯の破折が深刻で、歯の保存が難しい際や、何らかの事情で複数回の麻酔が難しい場合には抜歯が行われます。
治療後も、定期的な歯科検診が必要です。
予防方法
柴犬の歯の破折を予防するためには、以下の点に注意が必要です。
- 適切な噛むおもちゃを選ぶ: 硬すぎるおもちゃや骨は避け、適度な硬さの噛むおもちゃを与えるようにしましょう。破折の原因となるものとして多いのは、ヒヅメ、シカの角、あばら骨、ヒマラヤンチーズ、デンタルガムなどです。与えていい硬さの目安としては、人は爪をたてると痕がつくくらいの柔らかさが必要です。
- 定期的な歯のチェック: 家庭で定期的に歯の状態をチェックし、異常があればすぐに動物病院に相談することが大切です。破折していること自体に気づかないこともありますので、動物病院でも定期的な歯科検診をおすすめしています。
まとめ
ミニチュアダックスフンドは活発な性格から、歯の破折のリスクが高い犬種です。しかし、適切な予防策を講じることで、そのリスクを大幅に減らすことができます。もし歯が折れた場合でも、早期に対応すれば、歯を抜かずに残せることもあります。愛犬の健康を守るためにも、日々のケアを怠らず、何か異常を感じたらすぐに動物病院にご相談ください。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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