2024/08/09
こんにちは!
世田谷区等々力、けいこくの森動物病院です。
今回は、犬と猫の腎盂腎炎について紹介します。
腎盂腎炎(じんうじんえん)と上部尿路感染(じょうぶにょうろかんせん)は、犬や猫に見られる病気です。これらの病気は、健康状態を大きく左右するため、早期の発見と治療が重要です。ここでは、腎盂腎炎と上部尿路感染について詳しく説明し、これらの病気の予防方法や治療法についても触れていきます。
腎盂腎炎とは
腎盂腎炎は、腎臓の一部である腎盂に炎症が生じる病気です。腎盂は、腎臓で作られた尿を集めて尿管に送り出す役割を持つ部分です。腎盂腎炎は、主に細菌感染が原因で発生します。細菌が尿道から尿管を通って腎盂に侵入し、感染が広がることがあります。
症状
腎盂腎炎の症状は多岐にわたりますが、一般的には以下のような症状が見られます。
- 発熱
- 腰や背中付近の痛み
- 尿が濁っている、または血尿が見られる
- 頻尿や排尿困難
- 嘔吐や食欲不振
- 脱水症状
これらの症状が見られた場合は、速やかに動物病院を受診することが重要です。放置すると、腎臓の機能が低下し、急性もしくは慢性腎臓病に進行する可能性もあります。
上部尿路感染とは
上部尿路感染は、尿路の上部、すなわち腎臓や尿管に感染が起こる病気です。腎盂腎炎もこの一種に含まれますが、より広範な範囲での感染が考えられます。上部尿路感染は、主に細菌感染が原因で、尿道から逆行性に細菌が侵入し、腎臓に達することによって発症します。
症状
上部尿路感染の症状も腎盂腎炎と重なる部分が多く、以下のような症状が見られます。
- 高熱
- 腰や背中付近の痛み
- 尿が濁っている、または血尿が見られる
- 排尿時の痛み
- 体のだるさ
- 食欲不振や嘔吐
これらの症状が見られる場合、速やかに獣医師の診察を受けることが重要です。
診断と治療
腎盂腎炎や上部尿路感染の診断は、主に尿検査と血液検査によって行われます。尿中の細菌や白血球、血液中の炎症マーカーや腎臓関連項目などを確認することで、感染の有無を判断します。また、場合によっては超音波検査やX線検査などの画像検査が行われることもあります。
治療は主に抗生物質の投与によって行われます。細菌感染が原因であるため、適切な抗生物質を使用することで症状が改善されます。治療期間は症状の重さや進行具合によりますが、数週間にわたることもあります。また、感染が広がらないように早期の治療が重要です。
予防方法
腎盂腎炎や上部尿路感染の予防には、以下のような方法が効果的です。
-
清潔な環境を保つ: トイレや寝床は常に清潔に保つことが重要です。不衛生な環境では、細菌が繁殖しやすくなります。
-
適切な水分補給: 十分な水を飲むことが、尿路の健康を保つ上で重要です。水分摂取が不足すると、脱水して腎臓が障害を受けやすくなります。
-
定期的な健康診断: 定期的に動物病院で健康診断を受けることで、早期に異常を発見し、適切な対処が可能になります。
-
ストレスの軽減: ストレスは免疫力を低下させるため、動物にとって安心できる環境を整えることが大切です。
まとめ
腎盂腎炎と上部尿路感染は、犬や猫にとって深刻な健康問題となる可能性がある病気です。しかし、早期の発見と適切な治療を行うことで、重篤な状態になることを防ぐことができます。健康を守るためにも、日常的な観察と予防策を徹底し、異常を感じたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。
けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
〒158-0082
東京都世田谷区等々力1-34-18
シュロス等々力1F
TEL:03-3704-1014
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。・゚・。