2024/07/10
こんにちは!
世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です。 今回は変形性関節症について紹介します。
変形性関節症とは?
変形性関節症は、関節の軟骨が徐々にすり減り、関節の変形や痛みを引き起こす慢性的な病気です。
関節の摩耗により炎症が生じ、やがて骨同士が直接擦れ合うようになります。
これにより、痛みや運動制限が生じ、日常生活の質が低下することがあります。
変形性関節症の症状
変形性関節症の症状は、初期段階では軽微ですが、進行すると以下のような症状が現れることがあります。
運動不耐性
以前ほど活発に動かなくなり、運動を嫌がるようになることがあります。
散歩や遊びを避けるようになることもあります。
跛行(はこう)
歩き方がぎこちなくなったり、片方の足を引きずるようになることがあります。
特に起き上がるときや、長時間休んだ後に顕著に見られます。
関節の硬直
関節が固くなり、動かしにくくなることがあります。
寒冷な環境や長時間の休息後に硬直が強まることがあります。
関節の腫れや痛み
関節が腫れて、触ると痛がることがあります。炎症が進行すると、関節周囲の筋肉が痩せることもあります。
変形性関節症の原因
変形性関節症の主な原因には、以下のような要因があります。
加齢
年齢を重ねることで関節の軟骨が徐々にすり減り、変形性関節症のリスクが高まります。
遺伝的要因
特定の犬種や猫種は、遺伝的に関節の問題を抱えやすい傾向があります。例えば、ラブラドール・レトリーバーやメインクーンなどが挙げられます。
肥満
体重が過剰になると関節にかかる負担が増し、軟骨の摩耗が進行しやすくなります。
外傷や過度の運動
過去の外傷や長期間にわたる過度な運動が関節にダメージを与え、変形性関節症を引き起こすことがあります。
先天性の関節異常
生まれつき関節に異常がある場合、変形性関節症のリスクが高まります。
変形性関節症の診断方法
変形性関節症の診断には、以下のような手法が用いられます。
身体検査
獣医師が関節を触診し、痛みや腫れの有無を確認します。また、歩き方や動作を観察します。
X線検査
関節のX線を撮影し、軟骨の減少や骨の変形、関節内の骨棘の有無を確認します。
CTやMRI
より詳細な画像診断が必要な場合、CTやMRIを使用して、関節や周囲の組織の状態を評価します。
変形性関節症の治療法
変形性関節症の治療は、症状の緩和と病気の進行を遅らせることを目指します。
薬物療法
痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛薬が使用されます。
変形性関節症の治療ために開発され、1回の注射で1ヶ月間、疼痛を緩和する注射薬もあります。
また、コンドロイチンやグルコサミンなどのサプリメントも関節の健康をサポートします。
理学療法
筋力を維持し、関節の柔軟性を高めるために、リハビリテーションや理学療法を行います。
水中トレーニングやマッサージも有効です。
体重管理
適切な体重を維持することで、関節にかかる負担を軽減します。
ダイエットや適切な食事管理が重要です。
運動管理
適度な運動を継続することが、筋力の維持や関節の柔軟性を保つのに役立ちます。
ただし、過度な運動は避ける必要があります。
外科手術
重度の変形性関節症の場合、関節の修復や置換手術が考慮されることがあります。
手術は最終手段として行われます。
まとめ
変形性関節症は慢性的な病気ですが、適切なケアと治療によって症状を管理し、快適な生活を送ることが可能です。
変形性関節症の症状が疑われる場合は早めに動物病院に受診し、早期の診断と治療をしましょう。
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