2024/06/26
こんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です!
今回はわんちゃんの毛包虫症(ニキビダニ症)についてご紹介します。
毛包虫(ニキビダニ)とは?
犬の毛包虫は、皮膚に住み着く微小な寄生虫である毛包虫(デモデックス・カニス)によって引き起こされる皮膚病です。毛包虫は、犬の毛穴や皮脂腺に寄生し、通常は健康な犬にも少数存在しています。通常は無害であるため、多くの犬では特に問題になりません。しかし、免疫力の低下やストレスなどにより、毛包虫の数が異常に増え、皮膚に問題を引き起こすことがあります。
症状
- 脱毛:局所的な脱毛が最も一般的な症状として現れ、特に目の周りや口元、前肢などに見られます。
- 皮膚の赤みと炎症:脱毛した部位は赤くなり、炎症を起こすことがあります。
- かゆみ:通常、初期段階ではかゆみは少ないですが、二次感染が起こると激しいかゆみが生じることがあります。
- フケ:皮膚が乾燥し、フケが見られることがあります。
- 膿疱:重症化すると、膿を持った小さな膿疱ができることがあります。
診断方法
- 皮膚掻爬:皮膚の表面を軽く削り取り、顕微鏡で毛包虫の存在を確認します。
- 毛の採取:毛を引き抜いて顕微鏡で観察し、毛包虫の確認を行います。
- 生検:必要に応じて、皮膚の一部を切り取り、詳細な検査を行います。
治療方法
- 駆虫:重度の場合、内服薬や注射薬を使用して、全身的に毛包虫を駆除します。
- 毛包環境の改善:細菌感染を改善するために、抗菌薬を使用します。また、脂漏・角質増生に対してはシャンプーを行います。
予防法
- 定期的な健康診断:定期的に健康診断を受けることで、早期発見と早期治療が可能になります。特に免疫力が低下している犬や高齢犬は、定期的な検査が重要です。
- 適切な栄養管理:バランスの取れた栄養を摂取し、免疫力を強化します。高品質なフードを選び、必要に応じてビタミンやミネラルのサプリメントを追加します。
- ストレスの管理:ストレスは免疫力を低下させる要因の一つです。十分な運動と遊びの時間を取り、安心できる環境を整えることが大切です。新しい環境や変化に対する適応をサポートして、できるだけストレスを軽減させてあげましょう。
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適切な衛生管理:定期的なブラッシングやシャンプーを行い、皮膚と被毛を清潔を保ちましょう。特に抗寄生虫薬を含むシャンプーを使用することで、毛包虫の増殖を抑える効果が期待できます。
- その他の皮膚病の予防:他の皮膚病を予防することも重要です。ノミやダニなどの外部寄生虫の駆除薬を使用し、感染リスクを減らします。また、皮膚に傷や炎症がある場合は、早期に治療することが大切です。
- 適切な飼育環境:清潔で安全な飼育環境を保つことが予防に繋がります。普段過ごすスペースを定期的に掃除し、ベッドやクッションなども洗浄・消毒しましょう。
毛包虫症は、適切な診断と治療によって管理が可能な皮膚病です。わんちゃんの健康を守るためには、早期発見と早期治療が重要です。何か少しでも異常を感じたら、早めにご相談ください!
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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