2024/06/10
皆さんこんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は甲状腺の腫瘍に関するお話をしたいと思います。
甲状腺の腫瘍は、ペットの健康に深刻な影響を及ぼす可能性がある疾患の一つです。その重要性を理解するために、まず甲状腺の役割について考えてみましょう。甲状腺は、ホルモンの分泌を通じて代謝率や体温の調節、そして成長と発達に関与する重要な臓器です。したがって、甲状腺が正常に機能しない場合、ペットの全身にさまざまな問題が生じる可能性があります。
甲状腺腫瘍とは
甲状腺腫瘍は、甲状腺組織から発生する腫瘍です。良性のものもあれば、悪性のものもあります。甲状腺腫瘍が引き起こす疾患は複数ありますが、最も一般的なものは甲状腺機能亢進症です。これは甲状腺ホルモンの過剰分泌によって引き起こされます。また、遺伝的要因や環境要因も関与する可能性があります。
症状
甲状腺腫瘍の症状は、ペットの個体差や腫瘍の性質によって異なりますが、一般的には次のようなものが挙げられます。食欲不振、体重減少、運動能力の低下、毛並みの悪化、不安や興奮の増加、呼吸困難、頻尿や多飲、そして異常な発汗です。これらの症状が見られた場合は、速やかに動物病院を受診することが重要です。
診断
甲状腺腫瘍の診断には、身体検査、血液検査、超音波検査、または生検が行われることがあります。これらの検査を通じて、腫瘍の性質や進行具合を評価し、適切な治療法を決定します。
治療
甲状腺腫瘍の治療法にはいくつかの選択肢があります。甲状腺機能亢進症を伴う場合は、甲状腺全摘出手術が行われることがあります。手術後は甲状腺ホルモンの補充療法が必要となります。悪性腫瘍の場合は、手術に加えて放射線療法や化学療法が必要となることがあります。また、手術が不可能な場合や腫瘍が進行している場合は、対症療法や症状の管理が行われます。
最後に
甲状腺腫瘍の早期発見と適切な治療は、ペットの生命を守る上で非常に重要です。定期的な健康診断を受けることや、ペットの体調や行動の変化に敏感に気づくことが大切です。また、バランスの取れた食事や適切な運動、ストレスを軽減する環境づくりなど、健康維持に努めることも重要です。
甲状腺腫瘍についての正しい知識を持ち、ペットの健康を守るために行動することは、飼い主の責任です。愛するペットとの幸せな生活を送るために、正しい知識を持ち、適切なケアを提供しましょう。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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