2024/06/09
皆さんこんにちは!
世田谷区等々力にあります、けいこくの森動物病院です🌳
今回は歯の被せ物であるクラウン(ジルコニア、セラミック)の装着を行ったわんちゃんの紹介をします。
クラウンとは?
クラウンとは、外傷や虫歯などで損傷した歯を保護するために、歯の表面に被せる人工的なカバーのことです。
クラウンは、歯の形や機能を修復し、さらに歯の強度を高める役割を果たします。
わんちゃんも人間と同様に、クラウンは損傷した歯に対して効果的な治療法です。
クラウンの利点
1. 歯の保護
損傷した歯を保護し、さらに損傷しないようにします。
2. 機能の回復
歯の形や機能を回復し、正常な噛む力を取り戻すことができます。
3. 歯垢が付着しにくい
クラウンは硬度があり傷つきにくいため天然の歯よりも歯垢が付着しにくく、細菌が繁殖する恐れもありません。
4. 痛みの軽減
歯の損傷や摩耗による痛みを軽減します。
5. 審美的な改善
歯に透明感があり、他の天然の歯と見た目はほとんど変わりません。
6. 長期間もつ
アクセサリーにも使用されるレジンという樹脂からなる材料で損傷した歯を補強する方法もありますが、レジンは取れやすい傾向にあります。
クラウンは歯の全体を覆うため外れにくく、適切なケアを行えば長期間にわたって機能を維持します。
症例紹介
上の画像は硬いおもちゃで遊んでいたところ、左上顎の歯(208)を平板破折してしまったわんちゃんです。
こちらのわんちゃんは欠けた歯をレジンで修復していましたが、5カ月後に再診した際にレジンが取れていました。
また、歯の中に存在する神経(歯髄)が一部外界に露出(露髄)した状態でした。
飼い主さんのご希望により、今回はレジンではなくクラウンで修復することになりました。
クラウンの処置は2回(場合によっては複数回)に分けて麻酔をかけて行います。
1回目の麻酔では、まず露髄した神経・血管を取り除く歯内治療を行います。
そして、クラウンを装着するために歯を適切な形に削り、削った歯の型を取ります。
取った型を歯科技工所に送り、クラウンを製作してもらいます。
2回目の麻酔で完成したクラウンを装着します。フィット感や嚙み合わせを確認し、調整します。
下の画像はクラウンを装着した後のものです。
他の歯と見た目はほとんど変わらず修復できました。
まとめ
歯の損傷や摩耗、根管治療後など、さまざまな理由でクラウンが必要になることがあります。
わんちゃんの歯のクラウンは、欠けてしまった歯を保護し機能を回復させるために有効な治療法です。
また、歯垢がつきにくいことや、見た目が他の天然の歯とほとんど変わらないというメリットがあります。
本院では欠けてしまった歯の治療として従来のレジンに加えてクラウンの装着も積極的に行っていきます。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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