けいこくの森動物病院
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動脈管開存症について

みなさん、こんにちは!世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です!

今回は、わんちゃんにおいて最も一般的な先天性心疾患の一つである動脈管開存症についてご紹介いたします。

 

動脈管開存症とは?

胎児期の循環を形成する主要な血管を”動脈管”といいます。

動脈管は肺動脈と大動脈を繋ぐ血管であり、通常は出生後に閉じます。

動脈管開存症は出生後も動脈管が閉じない状態を指します。

動脈管が閉じていないと、大動脈を通って全身に流れるはずの血液が肺動脈に流れてしまい、血液循環に問題が生じてしまいます。

病態が進行すると、肺動脈を通って肺に流れるはずの血液が大動脈に流れてしまい、症状が悪化することがあります。

 

好発犬種

動脈管開存症は遺伝が関与するとされており、チワワ、プードル、ポメラニアン、ヨークシャー・テリアなどの小型犬で多く発生します。

また、オスよりもメスで多いと報告されています。

 

症状

動脈管開存症は無症状の場合もありますが、一般的には以下のような症状があります。

1. 体力の低下: 運動時に疲れやすくなることがあります。

2. 発育不良: 心臓が効率的に働かないため、栄養の吸収や成長が遅れることがあります。

3. 異常な心音: 聴診器で聴診すると、心臓の異常な音が聞こえることがあります。

4. 呼吸困難:病態が進行すると血液の酸素濃度が低下し、呼吸困難や息切れが起こることがあります。

 

診断と治療

動脈管開存症は聴診などの身体検査、レントゲン検査、超音波検査、心電図検査などを行って診断します。

診断が確定した場合、治療法は以下のようなものが考えられます。

 

1. 外科手術:手術によって動脈管を閉鎖させることで、症状を軽減することができます。

      動脈管開存症の根本的な治療は外科手術が必要となります。

2. 薬物療法: 心臓の負担を軽減するための薬物が処方されることがあります。

3. 管理とケア: 適切な管理とケアが必要です。症状を管理し生活の質を向上させることができます。

 

予防

動脈管開存症の予防には、遺伝的要因や胎児期の環境などが関与しています。

そのため、飼育環境や健康管理による予防は難しく、定期的な健診による早期発見が重要となります。

 

 

まとめ

動脈管開存症は、わんちゃんに多い先天性心疾患の一つであり、早期の診断と適切な治療が重要です。

わんちゃんの状態を定期的にチェックし、異常が見られる場合はご相談ください。

 

東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。


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