2024/04/14
こんにちは!世田谷区等々力のけいこくの森動物病院です!
今回はワンちゃんの乳歯についてお話ししていきます。
ワンちゃんの歯は一般的には生後4〜6ヶ月くらいで、乳歯から永久歯に生え変わります。その過程でうまく生え変わらず、7ヶ月齢を超えても乳歯が残っている場合を乳歯遺残と言います。
わんちゃんの乳歯遺残は、飼い主様にとって馴染みのないトピックかもしれませんが、実は重要な健康問題です。この状態は、わんちゃんが成長する過程で起こる正常な現象であり、適切に対処されない場合にはさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
乳歯遺残が放置されると、いくつかの健康上の問題が引き起こされる可能性があります。まず第一に、乳歯と永久歯が重なることで歯列が乱れ、歯垢や歯石の蓄積、歯周病のリスクが高まります。また、歯の間に食べ物が挟まることで口内炎や感染症のリスクも増加します。
さらに、乳歯遺残が放置されると、歯の生え変わりの過程が正常に進まない場合があります。これにより、歯の成長不全や噛む力の低下などの問題が生じる可能性があります。
特にトラブルになりやすいのは下あごの犬歯の乳歯遺残です。乳歯が残ってしまうと、上あごに接触し、潰瘍を作ることがあります。
乳歯遺残を防ぐためには、定期的に歯の生え変わりの様子を動物病院で確認することが大切です。残っている場合には適切な時期に十分に永久歯が生えているのにも関わらず乳歯遺残が見つかった場合は、獣医師に相談し、適切な治療を受けることが必要です。治療方法には、乳歯の抜歯や歯列矯正などが含まれます。6ヶ月齢あたりの年齢で乳歯が残っている場合には、去勢手術や避妊手術のタイミングで麻酔をかけた時に、一緒に乳歯を抜歯することをおすすめいたします。
犬の乳歯遺残は、見逃されがちな健康問題ですが、適切な管理と治療によって予防や対処が可能です。飼い主様としては、定期的な歯のチェックを行い、獣医師と協力して愛犬の健康を守ることが重要です。
赤丸で囲んだ曲がっている細い歯が乳歯です。
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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