2024/02/11
こんにちは!
世田谷区等々力けいこくの森動物病院、獣医師の中森です。
イングリッシュ・ブルドッグさんの呼吸器の手術を行いましたのでご紹介します。
ブルドッグやボストンテリアのような短頭種と呼ばれる鼻の短いワンちゃんの中には、頭の構造の関係で空気の通り道が狭くなり、正常な呼吸ができない子がいます(短頭種気道症候群)。生まれつき鼻の穴が小さかったり、軟口蓋と呼ばれる口の奥の構造が他の犬種よりも長く厚いことで空気の流れが妨げられてしまうことが原因です。また、気管の成長が妨げられ細いまま大人になってしまうこともある(気管低形成)ため、生後4、5ヶ月齢くらいに不妊手術に先行して手術することが勧められます。
今回は、そのように狭くなった空気の通り道を広げる手術を行いました。
下の写真は麻酔をかけて口の中を覗いたときの様子です。
麻酔中はチューブを気管に入れて空気の通り道を確保していますが、後ろに伸びて厚くなった軟口蓋で鼻から気管への通り道が塞がれてしまっています。
軟口蓋に糸をかけて手前に引き寄せているところです。長く厚くなった部分を切り取って適切な長さにすることで空気が通りやすくなります。(軟口蓋切除術)
次に狭くなった鼻の穴を広げる手術も行いました。(外鼻孔拡張術)
↓手術前
↓手術後
このように、空気の通り道を広げてあげることで楽に呼吸ができるようになりました。
日頃から、鼻や喉からブーブー・ガーガーと音がしたり、寝ているときにいびきをかいているような子は短頭種気道症候群の可能性があります。手術をすることで生活が楽になることがありますので、気になることがあればご相談お待ちしております。
獣医師 中森
東京都世田谷区、等々力、玉川、上野毛、尾山台、自由が丘、田園調布で、歯でお困りの方は、いつでもお気軽にご相談ください。
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けいこくの森動物病院 Animal Dental Office 世田谷
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